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読書: ベルクソン『時間と自由』

時間と自由 (岩波文庫)作者:ベルクソン岩波書店Amazon 本書ではタイトルにあるように時間と自由についてのベルクソンの考察が示されます。これまであまり触れたことがない考え方だったので、とても新鮮に読めました。 ざっくりと自分が読み取った内容をまと…

『二つの祖国(三)』山崎豊子

二つの祖国(三)(新潮文庫)作者:山崎 豊子新潮社Amazon 『二つの祖国』三巻を読み終えました.その中で,素朴な意味で勇敢さや正義についてもやもやしたので記事にしたいと思います. もやもやしたのは,作中の人物のうちに正義や勇敢さの顔をした単なる…

ソクラテスとともに常識から自由になって強くなる

ソクラテスの弁明 (光文社古典新訳文庫)作者:プラトン光文社Amazon 今回は,『ソクラテスの弁明』を読んでの感想です.テーマは「常識的な観念から一度離れてみて強さを得る」としてみます. 本書は有名なソクラテス裁判を題材としています.日頃から人々と…

『カラマーゾフの兄弟』を読んで--倫理と宗教について--

カラマーゾフの兄弟 (上)(中)(下)巻セット新潮社Amazon 先日『カラマーゾフの兄弟』(新潮文庫)を読み終えました.宗教的,倫理的に非常に濃密な内容でした. 今回の記事では,本書におけるそうした宗教的,倫理的な内容についての感想をまとめます.自分自身…

読書:『ラカンと哲学者たち』

ラカンと哲学者たち作者:工藤 顕太亜紀書房Amazon 特に構成を考えず,感想を思いつくまま記していきたいと思います. 感想 精神分析に興味をもち手にとった1冊です. フロイトやラカンについては大学時代の講義で少し触れたことがありますが,そのときには精…